穿孔虫垂腹膜炎の術後合併症

穿孔虫垂腹膜炎の術後合併症としては、腹部感染、腸管癒着、腸瘻、虫垂切株感染、切開感染などが一般的である。 穿孔虫垂腹膜炎患者は、穿孔虫垂のドレナージが不完全で腹腔内を清潔に処理しないと、腹腔内感染と呼ばれる、腹腔内、腸、骨盤内などに新たな膿瘍ができる、すなわち残存感染を起こしやすい。 虫垂穿孔後は周囲の腸が侵され、手術外傷と相まって腸管癒着や腸閉塞を起こしやすくなる。 虫垂穿孔患者は通常、虫垂部の浮腫が著しく、組織がもろくなっており、虫垂切痕の治療後に糸結びが外れたり、組織が壊死したりしやすくなると、腸瘻を発症する可能性がある。 術中の切除が不十分であったり、切除が不完全であったり、結紮後に虫垂切端に炎症が生じたりすると、術後に虫垂切端炎症が生じやすい。 虫垂穿孔性腹膜炎の患者は、術後に感染や切開部の脂肪性液状化を起こしやすい。 術後に穿孔性虫垂腹膜炎を起こした場合は、レボフロキサシン、セフトリアキソンナトリウムなどによる抗生物質の静注療法が日常的に必要となる。 術後、切開部の異常や違和感を感じた患者は、遅れないように速やかに主治医に報告する。