生甘草と焙煎甘草の違い

生甘草と煎甘草は同じ薬物だが、調合法や薬効に若干の違いがある。 例えば、生甘草は原料を乾燥させて厚切りにしたものを指し、煎甘草は薄切りにした甘草を凝縮した蜂蜜で炒め、取り出して冷ましたものを指す。
生甘草と煎甘草は、共に味が甘く平性で、心・肺・脾・胃の経絡に属し、脾を補い気を益し、熱を除き毒素を解毒し、痰を排出し咳を鎮め、痛みを和らげ、諸薬の効能を調和させる作用があり、脾胃虚弱、疲労、動悸、息切れ、痰の多い咳、心窩部(胃と腹部)、四肢の収縮痛、薬の毒性や効能を緩和するのに適している。
生甘草は甘く涼しい風味があり,清熱除毒,疏痰,止咳にすぐれ,主に肺熱咳嗽,痰,咽喉痛,癰疽(一種の毒瘡,体表,四肢,臓腑に生じる急性化膿性疾患),瘡瘍,食中毒,薬物中毒などに用いる。
炙った甘草の甘く温かな風味は、脾胃を補い、気を益し、脉を復する(気を補うことで脉を充実させ滑らかにする)のによく、脾胃虚弱、疲労倦怠、心悸亢進(動悸)、脉接(脈が不連続で断続的な間隔がある)などを治療する。
焙煎甘草湯とともに生甘草湯を病気の治療に用いる必要がある場合は、医師の指導のもとに行うこと。