臨床病期I期の非小細胞肺癌におけるN1リンパ節転移の危険因子の解析

  臨床ステージⅠの非小細胞肺癌(NSCLC)患者の症例をまとめ.肺内(N.)リンパ節転移の危険因子を解析し.術前N病期診断の精度向上と手術アプローチや治療戦略の立案の指針とすること。方法 2006年9月から2013年12月までに外科的治療を受けたNSCLC患者612名の臨床データをレトロスペクティブに解析した。臨床病期I期のNSCLCにおける肺内リンパ節転移の独立した危険因子を単変量解析および多因子解析によりスクリーニングした。その結果.術後病理検査でpNとなったのは59例(9.6%.59/612)であった。単変量解析では.男性.喫煙歴.腫瘍径.腫瘍部位(中心型).病理型(非腺がん).腫瘍分化度.末梢腫瘍血管の微小浸潤が臨床ステージI NSCLC患者におけるN.転移のリスク因子であることが示された。多因子解析の結果.腫瘍径(OR=1.903.p<0.01).腫瘍分化度(OR=2.591.p<0.01).血管浸潤(OR=6.170.p<0.01)が臨床ステージI NscLC患者のN.転移の独立リスクファクターであることが示された。腫瘍径のROC曲線解析では.2 2="">2cmでのN.転移率は15.O%であった(p=0. 003)。結論 臨床病期I期のNSCLC患者における肺内リンパ節転移(pN,)率は9.6%であった。腫瘍径.腫瘍分化度.血管浸潤は.臨床病期I期のNSCLCにおける肺内リンパ節転移(pN,)の独立したリスクファクターであった。直径2cmを超える臨床病期I期のNSCLC患者は.N期を明確にするためにPET-CTやEBUS-TBNAなどの術前侵襲検査を検討する必要がある。