目的 海綿静脈洞の海綿状血管腫に対するガンマナイフの治療効果をレトロスペクティブに解析し評価する。 方法 海綿静脈洞の海綿状血管腫33例に対してガンマナイフによる治療を行い,うち10例は術後残存例,23例は画像診断によるものであった。 平均腫瘍径は29mm(12-65mm)であった。 平均末梢線量は12.5Gy(9-16Gy).平均等線量曲線は47.7%(40-50%)であった。 結果 32例で平均46ヶ月(6-135ヶ月)フォローアップされた。 症状の変化:30例(93.8%)で治療後有意な症状の改善または消失が認められ,2例(6.2%)で治療前と同じであった。 この群では治療後.他に脳神経機能の低下を示す症状は現れなかった。 腫瘍の変化:ガンマナイフ治療前と比較して.9例(28.1%)が基本的に消失.21例(65.6%)が有意に縮小.2例(6.7%)が体積に有意な変化なしであった。 このグループの2例は治療前の腫瘍が大きかったため.段階的なガンマナイフ治療が行われた。 以上より.ガンマナイフは海綿静脈洞海綿状血管腫の治療に安全かつ有効であり.その臨床症状を効果的に改善することができると結論づけられた。