高齢者の胸水貯留の生存期間は、その病態の原因、個人の体力、病態の重症度、治療の種類に関係する。 重症度の低い症例では、積極的な治療による生存期間の影響はほとんどない。 悪性胸水の場合、積極的な治療を行わなければ、生存期間は数カ月とかなり短くなる。 肺炎、結核、肺膿瘍などの感染症は、積極的に治療すれば生存期間にほとんど影響を与えない。 しかし、感染症がより重篤で、患者の体調が悪く、治療を受けていない場合は、全身感染を引き起こし、生存期間を短縮する可能性がある。 胸膜に浸潤した悪性腫瘍による悪性胸水は、患者の体調が悪く、予後が不良で、病気が急速に進行した場合、生存期間が数ヵ月程度しかないことがある。 胸水(胸腔内に貯留する液体)が積極的な治療によって効果的にコントロールされれば、生存期間は延びる可能性がある。 生存期間を遅らせ、生活の質を改善するために、胸水貯留のある高齢者には積極的な治療を行うことが推奨される。