肝腎陰虚(肝と腎の陰液不足)と陽虚の主な違いは、症状の熱と寒の属性にあり、寒が不足すると陽虚となり、熱が不足すると陰虚となる。 肝腎陰虚とは、肝腎の臓腑に陰液が不足し、熱を好む陽気が現れることをいい、臨床症状としては、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、物忘れ、不眠、夢うつつのほか、のどの乾き、口の渇き、腰膝痛圧痛(腰や膝の痛みや脱力感)、難産(肋骨や腹部の辺りが痛む)、五心熱(手足の心が温かく、心や胸が熱でむかむかする感じ)などがあります。 腎陽虚(じんようきょ)とは、腎の陽気が不足し、陰気が優勢となり、臨床症状として、腰膝痛(腰や膝のあたりが痛く、力が入らない感じ)、寒邪(寒さを恐れる、手足が冷える)、うつ病、インポテンツ、子宮不妊症、あるいは便の排便が長引き、便に未消化の穀物がある(便の中に未消化の食物が多い)など、冷えや寒邪が現れることをいいます。 このような症状がみられたら、すぐに医師に相談し、症状が遅れないようにしましょう。