熱射病は漢方医学では「夏病」に属し、臨床治療には冷却治療、対症療法、漢方薬(羚翹解毒片、六苓散、清正益気湯など)による内服治療がある。
冷却治療:熱射病の発症は急速であり、適時に救護しなければならないが、中心体温を速やかに下げることが救護の鍵である。 速やかに患者を涼しく換気のよい場所に移し、安静または横臥させ、冷たい塩分を含む飲料を経口摂取させる。
対症療法:1.昏睡:気道を確保し誤嚥を防止するため、気管内挿管を行う。 2.輸液蘇生:低血圧患者の血液量を回復させるため、生理食塩水または乳酸リンゲル液を静注する。 3.多臓器不全:対症療法的な支持療法を行う。
漢方薬の内服治療:逐夏散:夏月涼飲寒、外風寒、湿陰夏熱による内傷、臨床めまい・脳重、鼻づまり・鼻水、胸つかえ・全身倦怠感、腹痛・下痢などの主治で、夏熱を発散し、表層の緩和を図り、湿中散(湿を発散し、脾胃を調和させる)を治療の原則とする。
六君子湯(りゅうこんしとう):夏熱湿証の治療で、熱感、のぼせ、口渇、飲水欲、顔面紅潮、体熱、排尿困難、下痢などの症状があり、夏熱を除き、湿を益すことを治療原則とする。
清熱益気湯:熱射病と気水傷害を治療する。 臨床熱汗、口渇・胸やけ、短小紅尿(尿の量が少なく、色が濃い黄色)、疲れやすく元気がない、精気がないなどの症状があり、夏熱を去り、気を益し、陰を養い、津液を養うことを治療の原則とする。
上記の方法はあくまでも参考であり、専門医のエビデンスに基づいた治療を受ける必要がある。 体調が悪いと感じたら、治療に最適な時期を遅らせないよう、時間に余裕を持って病院へ行きましょう。