耳鳴りは、腎陰虚や腎精不足の患者や、肝火・胆火、痰火滞、風熱上亢、清気不昇の患者に多くみられる。 腎陰虚の患者の耳鳴りは、五心熱(両手両足の心臓が熱くなり、心臓や胸が勝手に熱くなる)、ほてり(熱が爆発する)、寝汗(就寝後に異常な汗をかき、起床後に汗が止まる)、腰膝痛、めまい、不眠や夢精などの症状を伴うことがある。 突発的な耳鳴りがあり、胸や肋骨の過敏、腫れ、締め付けを伴う場合は、肝臓と胆嚢が火照っている。 耳鳴りが蝉のように、時に軽く、時に重く、口が苦く、痰が絡む場合は、痰火滞の可能性がある。 耳鳴りに外熱邪が伴う場合は、風熱上擾に属する。 耳鳴りに手足の眠気や疲労感(精神的な疲労と肉体的な衰弱)を伴う場合は、清気が上昇しないためと考えられる。 耳鳴りのある患者さんは、適時に病院を受診し、病状をはっきりさせた上で、医師の指導のもとで薬を使用し、やみくもに自己判断で薬を服用せず、治療することをお勧めします。