風邪の後の前胸部痛、ウイルス性心筋炎に注意!

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概要:ウイルス性心筋炎は.呼吸器系や消化器系のウイルス感染後に発症することが多く.前胸部痛.動悸.胸部圧迫感.胸痛などが特徴である。 本症例は,1ヶ月前の風邪の後に発作性心房細動を呈し,入院時に本症と診断された. ビタミンC注射,イノシン注射,アシクロビル錠,メトプロロール酒石酸塩カプセルによる治療後,症状は改善し不快感も消失した.
[基本情報】女性・26歳
病名】ウイルス性心筋炎
病院】中国医科大学第一病院
相談日】2016年10月
治療方針】薬物療法(ビタミンC注射.イノシン注射.アシクロビル錠.酒石酸メトプロールカプセル)
治療期間】3週間入院
治療効果】不快な症状の改善・消失
I. 初回相談
患者(女性.26歳)は.1ヶ月前に風邪を引いた後.発作性の心房細動を発症し.胸苦しさや息苦しさはなく.左上肢の放散痛もなく.大量の発汗.拭い膜もなく.発熱.咳・痰もなく.3日間自宅で漢方(正確な内容は不明)を服用したが.症状に大きな改善はなかったとされた。 外来での心酵素検査では.クレアチンキナーゼ224.0U/L.乳酸脱水素酵素426.8U/L.クレアチンキナーゼイソエンザイム88.6U/L.α-ヒドロキシブチレート脱水素酵素283.9U/Lが正常範囲より高く.当初ウイルス性心筋炎と診断.入院した。 発症以来.意識ははっきりし.精神的にも良好で.食事も睡眠も正常で.排便も正常であった。
 
II.治療歴
入院当日に心電図検査が行われ.洞性不整脈が示唆された。 1ヶ月前に発作性の心房細動を訴えたことから.ウイルス性心筋炎の急性期で.急速に進行し.活動により悪化する可能性があると判断された。 心筋の栄養状態を改善し.心筋の代謝を促進するために.ビタミンC注射とイノシン注射を静脈内投与しました。 抗ウイルス治療のためにアシクロビル錠が投与された。 また.心機能の改善と心拍数のコントロールのためにメトプロロール酒石酸塩カプセルの服用を指示した。 3週間の治療後.症状は改善され.安定した状態で退院となりました。
III.トリートメント効果
薬物治療により.発作性心房細動の症状は徐々に改善し.消失した。 心電図の再検査では洞調律が確認された。 心筋酵素検査の結果.クレアチンキナーゼ.乳酸脱水素酵素.クレアチンキナーゼアイソエンザイム.α-ヒドロキシ酪酸脱水素酵素は正常範囲に減少していた。 治療期間中.精神状態も良好.睡眠も良好.その他特別な不快感もなく.指示のもと退院となりました。
IV.注意事項
病状が改善された後.私は患者さんの喜びと同時に.退院後の生活で以下の点に注意するよう.患者さんにアドバイスすることを忘れてはいませんでした。
1.食事は.心臓の維持に役立つ塩分.脂肪分.糖分の多い食品の摂取を控えることに注意しながら.ビタミン類を多く含む新鮮な野菜や果物.牛乳.魚.鶏肉などの良質のたんぱく質を多く含む食品を選び.消化に良いあっさりしたものにすることです。
2.退院後6ヶ月間は.激しい運動や重労働を勧めず.安静を心がけ.無理をしないこと。
3.患者さんは保温に注意し.気温の変化に応じて適時に衣服を増減し.風邪の発生を予防することで.ウイルス感染による心筋炎のリスクを軽減することができます。
V. 個人的な洞察
ウイルス性心筋炎は.通常.風邪や発熱.咽頭痛.下痢などのウイルス感染の症状が現れると.その後に.心房部の痛み.動悸.胸の圧迫感.胸痛.脱力.呼吸困難などの症状が現れます。 同様の症状を発見したら.ウイルス性心筋炎の発生に注意を払い.慢性心筋炎に発展するために治療を遅らせることなく早めに受診すべきとされています。 今回は.風邪の後にウイルス性心筋炎が誘発されましたが.適時に入院し.治療により重篤な事態に至ることなく順調に回復されました。