目的:小児の卵黄嚢腫18例の外科的治療と化学療法の臨床経験をまとめ.予後との関連を分析・考察する。 方法:1992年4月から2009年12月までに当院に入院した小児の卵黄嚢腫18例の症例データをレトロスペクティブに分析した。 結果:18例中.精巣10例.卵巣3例.仙骨部4例.腹部1例であった。 そのうち17例(94.4%)は外科的切除と定期的な化学療法で治療され.1〜2年の経過観察期間中.胸部X線写真に異常は認められず.超音波検査やCT検査でも後腹膜や骨盤内のリンパ節腫大は認められず.AFPも正常であったが.1例の両親は術後に再発を繰り返したため治療を断念した。 考察:小児の卵黄嚢腫瘍の治療において.手術と化学療法の併用は良好な治療効果を得ることができ.腫瘍マーカーとしてのAFPは本疾患の診断と治療において大きな意義がある。