羊水塞栓症の病因は、羊水腔内圧力が高いこと、血液洞が開いていること、胎児膜が破裂していることなどが考えられる。 1.羊膜腔内の過度の圧力:陣痛中の子宮収縮時に羊膜腔内の圧力は100~175mmHgに達することがあり、静水圧を大幅に超えると、羊水は破裂した微小血管に圧搾され、母体の血液循環に入る。 2.血洞の開放:分娩時に子宮や子宮頸管が損傷し、血洞が破裂することがあり、その結果、破裂した血管や胎盤後方の血洞から羊水が母体の血液循環に入る。 3.胎膜破裂:胎膜破裂後、子宮頸管または子宮脱で破裂した小血管から羊水が母体の血液循環に入る。 高年齢初産、羊水過多、帝王切開などが羊水塞栓症の誘発因子と考えられるが、病因はまだ不明である。 緊急時に迅速な判断ができ、QOL向上のために適切な処置ができる専門スタッフのいる病院を選ぶことが重要である。