目的: 進行性非小細胞肺癌(NSCLC)に対するゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GP)およびパクリタキセル+カルボプラチン併用療法(TP)の有効性と毒性の副作用を観察すること。 方法:2004年7月から2006年7月に当科に入院したIIIB期およびIV期の非小細胞肺がん患者87例を対象としたレトロスペクティブ解析。GPレジメン群45例にはゲムシタビン1000mg/m2を1日目と8日に静注.シスプラチン25mg/m2を8〜10日に静注.TPレジメン群42例にパクリタキセル175mg/m2を1日に静注.カルボプラチン(AUC=5)を1日に静注を実施した。 1日目の点滴 両群とも21日間を1サイクルとし.2~4サイクルの治療後に評価を行った。 即効性は完全寛解(CR).部分寛解(PR).安定(SD).病勢進行(PD)で.長期有効性は病勢進行までの時間(TTP).生存期間中央値(MST).1年生存率で評価した。 毒性および副作用の評価指標としては.骨髄毒性.消化器系反応.末梢神経炎などが挙げられました。 結果:GP療法群でCR1例.PR17例.SD15例.PD12例.全有効率(RR)40.0%.TTP4.1カ月.MST9.4カ月.1年生存率46.3%。 TP療法群でCR1例.PR14例.SD18例.PD9例.全有効率(RR)35.7%.TTP4.3カ月.MST8.9カ月.1年生存率4.3%であった。 TTPは4.3ヶ月.MSTは8.9ヶ月.1年生存率は42.3%であった。 RR.TTP.MST.1年生存率に2群間の統計的な差はなかった(P>0.05)。 白血球減少の発生率(20.0%.21.4%)は.GP療法群とTP療法群で統計的な差はなかった(P>0.05)。 結論:GPレジメンとTPレジメンは,毒性副作用に多少の差はあるものの,進行NSCLCに対して良好な有効性を示し,個人差に応じて化学療法レジメンを選択することが可能である.