腫瘍熱はどうなっているのか?

腫瘍熱は、その発生機序が明らかでない発熱の一種であり、一般に、がん患者において感染が除外され抗生物質治療が無効な場合、および腫瘍発生時の治療による患者において、がんに直接関連する非感染性の発熱と定義される。 腫瘍熱の体温上昇はすべて微熱であり、高熱を示すものは少数である。 抗生物質による治療は一般に腫瘍熱の体温低下には無効であり、インドメタシンなどの非ステロイド性解熱剤の使用は一時的な解熱効果を示す。 腫瘍熱患者の大部分では、腫瘍疾患の効果的なコントロールにより患者の体温は正常に戻る。 腫瘍熱の原因としては、現在以下の2つが臨床的に検討されている。 1.腫瘍組織が内因性発熱源として異常物質を分泌し、発熱を引き起こす。 2.大きな腫瘍自体に壊死が起こるか、治療後に多数の腫瘍細胞の壊死が起こり、壊死物質が生体に吸収されて発熱する。