新生児肺炎の治療過程の複雑さは、特に早産児、低出生体重児、先天性心疾患児の場合、その児の状態に関連している。
新生児肺炎とは、子宮内や分娩時、あるいは出生後に、糞便や羊水などの異物を吸入したり、出生前後に細菌やウイルスなどの病原体に感染したりすることによって起こる新生児の肺の炎症性病変を指し、新生児期によくみられる疾患であり、新生児死亡の重要な原因となっている。
満期新生児の肺炎は一般に予後が比較的良好であるが、一部の低出生体重児や先天性心疾患を合併した新生児、敗血症性気胸や心不全、呼吸不全を合併した新生児では、治療経過が複雑で、酸素吸入、人工呼吸器補助換気、感染予防のためのピペラシリンなどの抗生剤投与、水分補給、栄養補給など総合的な治療が必要となり、経過が長期化し、予後の不確実性が高くなる傾向がある。
そのため、新生児肺炎の診断が確定した後は、専門の新生児科医の指導のもとで的を絞った治療を行う必要があり、子どもの状態をベッドサイドの主治医に相談することもできる。