縦隔占拠は必ずしも腫瘍とは限らず、後胸甲腫、嚢胞などとして見られることもある。 縦隔とは、縦隔の胸膜の間に位置する臓器、構造物、その他の組織の総称で、胸骨に先行し、脊椎に続く。 縦隔空間とは、胸部縦隔に空間を占有する病変が存在することを指す。 縦隔には腫瘍のほか、気管支、食道、心房などの嚢胞が存在することがあり、これらは良性の占拠性病変である。 また、通常甲状腺機能亢進症や呼吸困難などの症状を伴う後胸骨甲状腺腫もある。 縦隔空間を占拠する病変で最も多いのは腫瘍で、症例の80%以上を占め、その多くは胸腺腫や胸腺がんなどの悪性腫瘍である。