拡張期血圧95の高齢者に降圧薬は必要か?

拡張期血圧が95mmHgの高齢者は、すでにグレード1の高血圧に分類されるが、降圧薬の使用については、やはり病態に応じて判断する必要がある。
1.初診時に単純性高血圧と診断された高齢者は、通常、まず薬物療法は必要なく、血圧を下げるための生活介入を行う。 例えば、体重を減らす、ナトリウムと脂肪の摂取量を減らす、禁煙とアルコール制限、適度な運動、精神的ストレスの軽減と楽観的な考え方の維持などである。
2.高齢患者が生活習慣を改善してもなお高血圧である場合、あるいは糖尿病、心血管系、脳血管系、腎臓の標的臓器障害を合併し、ハイリスクあるいは非常にハイリスクと評価される場合は、薬物療法が必要となる。
3.一般的に使用される降圧薬には、ヒドロクロロチアジドなどの利尿薬、プロプラノロールなどのβ受容体拮抗薬、ニフェジピンなどのカルシウム拮抗薬、カプトプリルやバルサルタンなどのACEI/ARB薬がある。
高齢者の高血圧の病態、臨床症状、治療、予後は特殊であり、診断されたら専門医の指導のもとに適時に治療を行う必要がある。