薬物輸送に影響を与える因子としては、薬物の解離度と体液のpH、薬物濃度差のほか、細胞膜の透過性とその面積や厚さ、細胞膜輸送タンパク質の量と機能、血流などが挙げられる。
1.薬物解離度とは、薬物が50%解離する体液のpHのことで、ほとんどの薬物は弱酸性または弱アルカリ性であるため、体液のpHと薬物解離度は薬物輸送に影響を与える。
2.一部の薬物は単純拡散によって細胞膜を通過するが、膜の両側の薬物濃度差、細胞膜の透過性、面積、厚さが薬物輸送に大きく影響する。
3.血流の変化も細胞膜の両側の薬物濃度差に影響を与え、血流の速さ、血流の豊富さは血流によって薬物が持ち去られる速度に影響を与え、さらに膜の片側の薬物濃度に影響を与える。
4.細胞膜トランスポータータンパク質の量と機能も、薬物の膜貫通輸送に影響を与える。