上腸間膜動脈の血栓症とは?

上腸間膜動脈塞栓症とは、上腸間膜動脈に塞栓物が入り込み、血管が閉塞することによって起こる疾患で、腹痛、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、血便などの症状が現れるが、これは主に疾患の原因となる塞栓物と上腸間膜動脈自体の解剖学的構造に起因する。 1.疾患の原因となる塞栓:上腸間膜動脈の塞栓症の原因となる塞栓は、主に心臓から発生する。例えば、心筋梗塞後の付着壁血栓、リウマチ性心臓弁膜症の冗長性、心臓の耳付近の付着壁血栓、心房細動や亜急性細菌性心内膜炎の弁の冗長性などである。 大動脈の動脈硬化性プラークの破裂は、塞栓や付着壁血栓の遊離につながり、上腸間膜動脈の塞栓症を引き起こすことがある。 膿瘍からの細菌性塞栓、敗血症、腫瘍塞栓の逸脱は上腸間膜動脈塞栓症の原因となる。 2.解剖学的特徴:他の血管と腹部大動脈のなす角は直角であり、血栓は入りにくい。 また、上腸間膜動脈の径は太く、血流の方向も腹部大動脈と同じである。 脱落した塞栓は血流の方向に沿って上腸間膜動脈に入り、血管の狭窄部や分岐部に停滞し、上腸間膜動脈の塞栓となる。 最も一般的な塞栓部位は中大腸動脈である。 上腸間膜動脈に血栓ができた場合は、できるだけ早く病院を受診し、医師が原因をはっきりさせた上で、検査や治療を行うことが勧められる。