竜骨と牡蛎はよく併用される薬である。 両薬とも精神を安定させて怯えを鎮める作用、肝を鎮めて陽を沈める作用(肝の陽気が上がりすぎるのを抑制する)、収斂作用(収斂して固める)があり、牡蠣には節を軟らかくして分散させる作用(硬いしこりを軟らかくして分散させる)がある。
竜骨はゾウ、シカ、ウシ、ウマなど古代の大型哺乳類の骨格化石であり、牡蠣はカキ目カキ科のナガガキの殻であり、この2つの薬は臨床で非常によく併用される。 竜骨と牡蠣は似たような作用があり、どちらも心を鎮めて精神安定を図り、肝を鎮めて陽を沈め、収斂して収斂を直す作用がある。
どちらも動悸による不眠症、肝陽の亢進によるめまい、遺尿、突発性発汗(昼間に不随意に発汗し、少し動くと発汗して悪化する)、その他肝のすべり症による疾患に用いることができる。
牡蠣は龍骨と異なり、節を軟らかくして分散させる作用もあるので、痰火滞による胆腫(甲状腺腫瘍に相当)の蓄積、瘰癧(主に頸部リンパ節結核を指す)、痰核(皮下のしこりが核のように腫れ上がる)などを治療することができる。
竜骨と牡蛎は、専門医の指導のもとに使用すべきであり、両薬剤の副作用と禁忌は明確ではない。