直腸癌術後の吻合部炎症で考えられる症状には、発熱、腹痛、血便、腸閉塞などがある。 1.発熱:直腸癌術後の吻合部炎症は二次的な感染症であることが多いため、発熱症状がみられ、高熱の場合は感染症が重症であることを示唆する。 2.腹痛:直腸癌術後の吻合部炎症は腹痛を伴うことが多く、吻合部に位置することが多く、押すと圧迫痛がある。 3.直腸癌術後に吻合部が炎症を起こすと、局所の腸管粘膜がうっ血して浮腫を生じ、透過性が亢進し、局所の腸管出血が起こって血便が発現することがある。 4.腸閉塞:直腸癌術後に吻合部が炎症を起こすと、局所腸管のうっ血や浮腫が吻合部閉塞を引き起こし、排便・排便停止、腹部膨満、腹痛、局所腹筋緊張などの一連の腸閉塞症状が現れることがある。 直腸癌術後に吻合部炎症が疑われる患者さんには、できるだけ早く主治医と連絡を取り、病状を注意深く観察し、病状の悪化や術後の回復に影響を与えないよう、適切な時期に治療を行うことをお勧めします。