肺下葉石灰化病巣は、肺感染症、腫瘍、浮遊粉塵の吸入などが原因で肺下葉に局所的に形成される、カルシウム塩が沈着した病巣または線維性の瘢痕病巣である。 肺下葉の石灰化病巣の大部分は良性病変であり、通常は治療の必要はないが、ごく少数が肺がんの石灰化であり、外科的に切除する必要がある。 1.良性病変の石灰化巣 (1)肺感染症:細菌や結核菌が肺に感染すると、カルシウム塩が線維性瘢痕組織に沈着して石灰化病巣を形成する。 (2)腫瘍:悪性腫瘍や炎症性肉芽腫などの肺の良性腫瘍の組織細胞は、局所の虚血および壊死によりカルシウム塩を放出し、石灰化病巣を形成することがある。 (3)空気環境:吸入した粉塵、アスベスト、鉱物およびその他の粒子状物質が肺に沈着して石灰化病巣を形成する。 2.肺がんの石灰化:がん細胞は局所虚血や自己循環不良などにより壊死した後、カルシウム塩を放出することがあり、がん巣にカルシウム塩が沈着して石灰化巣を形成することがある。 肺の下葉に石灰化病巣がある場合は、病院で診断と治療を受けることを薦める。