腫瘍随伴症候群の概要
腫瘍随伴症候群とも呼ばれる腫瘍随伴症候群は、がんの一般的な症状や徴候に加えて、腫瘍とは直接関係しないが、腫瘍自体の代謝異常や生体への様々な影響によって引き起こされる一群の臨床症候群を指す。 腫瘍随伴症候群は、皮膚、内分泌系、神経系、血液系、泌尿器系などの臨床症状を含め、がん発生のどの時期にも起こりうる。
病因
腫瘍の代謝産物(例えば、異所性ホルモンの産生)および腫瘍が身体に及ぼす影響、免疫反応の異常などに関連する。
症状
1.全身症状
食欲不振、体重減少、易疲労感などの症状で、カロリー補給を増やしても改善しない。
2.血糖代謝異常
低血糖または高血糖として現れる。
3.水分・電解質代謝異常
意識混濁、脱力感、疲労、抑うつ、眠気、食欲不振、吐き気、嘔吐を伴う高カルシウム血症が現れる。
4.内分泌代謝異常
高脂血症、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症などが起こることがある。
5.リウマチ性疾患
肥大性骨関節症、遠位関節の1つ以上の関節炎や指(趾)の杵状変化、遠位長骨有痛性骨軟骨炎、非炎症性滑膜滲出液などが現れる。
6.神経病変
脊髄、末梢神経障害、重症筋無力症など。
7.血液学的変化
血小板・赤血球異常、播種性血管内凝固、高フィブリノーゲン血症、出血、血栓症などが現れる。
8.消化器系の変化
吐き気、嘔吐、腹痛、便秘など。
9.その他
発疹、発熱、女性化乳房など。
検査
腫瘍随伴症候群は、非腫瘍に直接関連する内分泌・代謝系の臨床症候群群である。 患者の臨床症状に応じて検査項目を選択する必要がある。 ルーチン検査としては、血液検査、尿検査、血液生化学検査などがある。 また、腫瘍に対しては、α-フェト蛋白などの腫瘍マーカーの検出も必要である。
診断
腫瘍随伴症候群は、がんが発生するどの時期にも起こりうる。 患者の臨床症状と組み合わせて、がんの何らかの手がかりを見つけることができれば、早期に正しい診断を下すことができる。
治療
病変部位、臨床症状などに応じて、適切な治療法を選択する。