胸腺腫は、胸腺上皮細胞または胸腺リンパ球に由来する比較的まれな腫瘍で、通常、前上縦隔に存在する。 胸腺腫は進行が遅く、病気が進行した後でも生存期間が長い患者もおり、5年生存率は90%近くである。 1.原因:現在のところ、胸腺腫の発生には遺伝的因子と感染因子が関係していると考えられている。 2.症状:胸腺腫の患者には臨床症状がないこともあり、最も典型的な症状は、ホルネル症候群、嗄声、上腕のしびれや痛み、呼吸困難、咳、発熱、痰の喀出、頸静脈瘤、顔面上肢の腫脹、嚥下困難などの腫瘍圧迫症状である。 3.治療:胸腺腫は通常手術によって治療され、腫瘍、すなわち縦隔の脂肪組織を含む胸腺組織を完全に切除する。たとえ腫瘍が周囲の組織に浸潤していても、手術の可能性はあるが、術後の放射線治療と化学療法は経過観察として行う。 胸腺腫の生物学的特徴として、切除後の再発、胸腺腫のごく一部における浸潤・転移などがあるため、現在ではすべての胸腺腫瘍を悪性腫瘍とみなし、発見次第手術で治療すべきである。