鼠径ヘルニアがある場合、超音波検査で鼠径部、前腹壁、鼠径靭帯の上の位置を確認する必要がある。 腹部の大網、S状結腸、盲腸の位置も調べる必要がある。 鼠径管の解剖学的位置は、内腹斜筋、腹横筋弓の下端、鼠径靭帯の間のスペースにほぼ一致する。 鼠径ヘルニアが存在する場合、基本的な臨床症状は鼠径部に顕著な腫瘤を認めることである。 超音波検査では、鼠径管を通じて腹腔と連絡している鼠径部の腹部の欠損が認められ、欠損の直径や大きさは様々である。腫瘤の範囲は腹圧の上昇に伴って増大し、内部に著しい腸管運動が認められる。 大網や盲腸などの腹腔内容物も検査する必要がある。 ヘルニアの内容物が大網であれば、腫瘤は硬く、引っ込むのが遅い。 すべりヘルニアや陥没ヘルニアは盲腸やS状結腸などの可能性があり、その部位を重点的に検査する必要がある。 鼠径ヘルニアがある場合は、これ以上悪化させないためにも早急な治療が必要である。