肛門が腫れて血便が出るのは、細菌性赤痢、潰瘍性大腸炎、肛門瘻、腸の悪性腫瘍などが関係していると考えられています。 1.細菌性赤痢:赤痢菌が腸粘膜の上皮細胞や固有層に侵入し、炎症反応や小血管の循環障害を引き起こし、腸粘膜の潰瘍、うっ血、水腫、多量の滲出液などの変化を生じるため、肛門の膨満感や血便、粘液便などの症状が現れます。 2.潰瘍性大腸炎:何らかの原因で腸粘膜の炎症が持続し、バリア機能が障害され、腸粘膜のびらん、潰瘍が生じ、発症部位はS状結腸や直腸が多く、肛門の膨満感や血便・粘液便がみられます。 3.肛門瘻:肛門瘻が肛門周囲膿瘍を形成すると、肛門が腫れることがあります。 肛門瘻の粘膜が損傷しているように見えると、毛細血管が破裂し、少量の膿性、血性、粘液性の分泌物などが繰り返されます。 4.腸の悪性腫瘍:一般的な結腸癌、直腸癌、その他の腸の悪性腫瘍は、癌組織による腸粘膜の度重なる刺激により、腸粘膜に潰瘍形成、うっ血、浮腫などの変化を起こすため、肛門の膨満感や血便が生じます。 肛門の膨満感や血便の症状は、他の原因で起こっていることもありますので、早めに病院に行って、具体的な原因を調べ、治療をして、症状を長引かせないようにする必要があります。