心室頻拍と上室頻拍の心電図上の鑑別は?

心室頻拍と上室頻拍の心電図は、心室速度、QRS波の形態、心房分離によって区別できる。 心室頻拍は心室ヒルシュスプルング束の枝より下で発生する頻拍と定義され、上室頻拍は心室ヒルシュスプルング束の枝より上で発生する頻拍と定義される。 心拍数は、心室頻拍心電図では約140~200回/分、上室頻拍心電図では約160~250回/分である。 心室頻拍心電図では、0.12秒を超える時間制限のある奇形QRS波パターンと、主波とは逆向きのST-T波が認められる。 上室性頻拍の心電図では、通常QRS波の形態と時間枠は正常で、束枝ブロックがあると形態異常がみられる。 心室頻拍では、中心心房の活動はQRS波から独立して房室分離を生じ、上室頻拍では中心心房の活動はQRS波に対して固定されたままである。 心室頻拍の心電図には上室頻拍の心電図にはない特徴、すなわち心室捕捉波と心室融合波がある。 以上、2種類の頻拍の心電図上の相違点を挙げたが、具体的な鑑別は医療専門家に依頼する必要がある。