高齢者の帯状疱疹後神経痛は、薬物療法、ボツリヌス毒素注射、神経ブロックで治療することができる。
1.薬物治療
(1)ガバペンチン:ガバペンチン、プレガバリンなど。グルタミン酸の遊離を抑え、傷害受容体の興奮閾値を上げ、抑制性アミノ酸のレベルを上げることで痛みの症状を改善する。 副作用として、発疹、眠気、めまいなどがあり、急性膵炎の患者や妊婦には禁忌である。
(2)三環系抗うつ薬:アミトリプチリンなど、生体アミンのセロトニンとノルエピネフリンのシナプス前再取込みを阻害することにより神経障害性疼痛を緩和する。 副作用として、めまい、頭痛、動悸、便秘などがある。心臓病、てんかん、緑内障、妊婦には禁忌である。
2.ボツリヌス毒素注射:ボツリヌス毒素を疼痛部位の皮下に注射し、感覚炎症メディエーターと末梢神経伝達物質の放出を抑制することで疼痛を軽減する。 重症筋無力症や多発性筋硬化症の患者には禁止されている。
3.神経ブロック療法:病変部位に応じて、神経支配を受ける神経節や神経根を特定し、麻酔薬やステロイドを注射して痛みを和らげる。
患者さんは皮膚科や疼痛治療科を受診し、医師の指導を受けることをお勧めする。