通常、エストロゲン化した乳房は思春期を過ぎると消失します。 しかし、エストロゲンレベルが持続的に上昇しているような患者さんの場合、消失しないこともあります。
エストロゲン化乳房は、思春期の男性にみられる病態で、性的に刺激された分泌物、特にエストロゲンレベルの上昇、またはエストロゲンとアンドロゲンの比率の上昇により、乳腺が刺激され、乳房が大きくなります。
思春期の男性の中には、体毛の減少や美肌といった女性特有の症状を経験する人もいます。 通常、アンドロゲンレベルが徐々に上昇するにつれて、女性化の状態は徐々に治まり、乳房は患者に大きな影響を与えることなく縮小します。
しかし、患者に下垂体病変があり、その結果、体内のエストロゲンレベルが上昇し続けると、エストロゲン化の状態はさらに悪化します。 また、男性に乳腺線維腫や乳がんなどの病変があると、乳房も大きくなり続け、乳房痛や乳房のしこり、リンパ節腫大などの症状も出てきます。
この場合、エストロゲン乳房を消失させることは難しいので、早めに医師に相談し、病状の診断を確認した上で、的を絞った治療を行う必要があります。