ヘリコバクター・ピロリに対する漢方薬は?

漢方医学には「ヘリコバクター・ピロリ菌」というものはなく、ヘリコバクター・ピロリ菌による胃痛や腹部膨満感は漢方医学では「胃痛」の範疇に属し、漢方薬の防風通聖散(ほうふうつうしょうさん)、青皮(せいひ)、防已(ぼうい)という薬で治療することが多い。 1.防風通聖散は、湿を乾かし、痰を取り除き、気を下げて満腹感を取り除く(気を下方に移動させ、膨満感や不快感を和らげる)作用がある。 湿滞、嘔吐・下痢、食滞(消化不良で胃に食物がたまること)、腹部膨満感・便秘などに用いる。 2.清肺は肝を散じ気を分解し、気滞を解消する作用がある。 胸痛、ヘルニア痛、乳房癰、食滞、心窩部膨満感、疼痛に用いる。 3.仏手柑は肝を浚い気を整え(肝気の停滞を整える)、胃を調和させ痛みを和らげ、湿を乾かし痰を解消する(湿燥薬で体内の痰を取り除く)作用がある。 肝気・胃気の停滞、胸部・季肋部の膨満感・疼痛、胃表皮脹満(胃の膨満感・不快感)、少食嘔吐、痰の多い咳嗽などに用いる。 ヘリコバクター・ピロリ菌による病気は、医師の指導のもとで薬物療法を行う必要がある。