胸膜腔が少量の液体を含むのは正常である。
胸膜腔は、汚れた胸膜と壁の胸膜の間にある生理的な空間である。 正常な胸膜腔には5~15mlの体液が含まれており、呼吸時の潤滑油として作用する。胸膜腔内の体液量を正常に保つには、胸水の滲出と体液の再吸収のバランスに依存する。
胸腔内の液体が過剰に産生されたり、何らかの原因で再吸収が低下したりすると、胸水貯留が起こる。 臨床的には、胸水は形成機序によって漏出性胸水と滲出性胸水に分類される。
画像検査の過程で、通常の胸部フィルムや胸部CTでは生理的な少量の胸水は発見できないのが一般的であるが、胸部フィルムやCT検査で少量の胸水があるとされた場合は、胸腔内の液量が生理的な量である5~15mlより多いことを示唆することが多いので、日常生活での画像検査で少量の胸水が発見された場合は高く評価されなければならない。