腸癌は三ヶ所痒いという諺は存在しない。 腸癌患者は通常、初期には痒みの症状はなく、痒みが生じたとしてもその場所は定かではない。 腸癌の初期には、通常、症状はないか、あっても軽微で、病状が進行するにつれて、血便、脱力感、腹痛、貧血などの症状が現れることがある。 腫瘍が肝臓に転移した末期には、程度の差こそあれ、黄疸や皮膚のかゆみが現れることもある。 腫瘍が肛門管に存在する場合、びらんや出血、粘液の増加によって皮膚が刺激されると、肛門周囲にかゆみが生じることがある。 一般に、腸がん患者のかゆみは、腫瘍細胞がヒスタミンや蛋白分解酵素などを産生し、それが皮膚の知覚神経終末から産生されるかゆみを刺激するために起こると考えられているが、かゆみ症状は必ずしも腸がんが原因とは限らず、蚊に刺された、アレルギー、皮膚の乾燥、内分泌疾患、肝臓や腎臓の疾患などが原因となって起こることもある。 痒みの症状がある場合は、すぐに病院を受診し、医師の指導のもとではっきりと判断する必要がある。