体内代謝の過程でアンモニアの供給源が増加したり、供給先が減少したりすると、血中アンモニアの上昇につながる。 1.供給源の増加につながる可能性のある状態としては、高タンパク食などの過剰摂取、上部消化管出血などの腸内細菌の異化が多い場合などがある。 2.排出口の減少により血中アンモニアが増加する場合としては、肝硬変、重症肝炎、肝性脳症、肝がんなどの尿素合成障害をきたす肝疾患、オルニチンサイクル関連酵素の先天性欠損による尿素代謝障害、門脈圧亢進を伴う肝硬変では腸から吸収されたアンモニアが側副循環を介して直接体循環に入り、血中アンモニアが増加することなどが考えられる。 血中アンモニアが異常に上昇した場合は、できるだけ早く病院を受診し、病状に応じて医師が個別に診断と治療計画を立て、病状を長引かせないようにする必要がある。