認知症中期の平均余命は約3~10年で、10年以上生存できる患者も少なくないが、これは主に患者の看護ケアと関連合併症のコントロールに関係している。 認知症患者の大部分は肺感染症、尿路感染症、栄養失調、褥瘡などの合併症で死亡する。 効果的な看護ケアは合併症の発生確率を大幅に減少させ、患者の延命とQOLの向上につながる。 認知症の進行を遅らせるには、看護のほかに薬物療法も重要な役割を果たす。 認知機能を改善する薬物には、ドネペジルなどのコリンエステラーゼ阻害薬、メマンチンなどのNMDA受容体拮抗薬などがあるが、認知症の進行を効果的に逆転させる薬は今のところない。