直腸癌術後には程度の差こそあれ便失禁などの異常が生じるが、そのほとんどはリハビリテーションやその他の治療によって程度の差こそあれ回復し、中には一生続くものもある。 直腸前方切除術後に低位吻合術または超低位吻合術を行った場合の90%以上は、頻便、排便回数の増加、排便困難、便失禁などのさまざまな程度の腸機能の変化が出現し、合併する可能性がある。 直腸がん術後の腸機能のほとんどは術後1~2年以内にある程度改善するが、重度の腸機能変化は一生続くものもある。 一般的に用いられる臨床的介入としては、モサプリドなどの5-ヒドロキシトリプタミン作動薬の使用、仙骨神経刺激療法や経皮的脛骨神経刺激療法などの治療的手段、骨盤底筋訓練などの骨盤底リハビリテーションなどがある。 術後に便失禁が生じた場合は、早急なリハビリテーションや薬物療法が推奨されるが、これらの薬物療法や治療法は専門医の指導の下で行う必要があり、副作用を避けるために無許可での使用は禁止されている。