V5V6リードのT波低形成とは、V5V6リードの心筋再分極過程の異常を指す。 心電図にはP波、QRS波、T波があるが、T波が有意な上昇や逆転を伴わずにST区分の水平線と同一平面上にあるものをT波低形成と呼ぶ。T波低形成は心電図上の現象であり、健常人や電解質異常、神経学的異常、薬剤の影響、更年期など心臓以外の疾患でもみられる。 また、冠動脈性心疾患、心筋虚血、心筋炎、心筋症など、さまざまな心臓病でもみられる。 したがって、T波平坦化の有無は心筋虚血や冠動脈疾患とイコールではなく、他の臨床データと組み合わせて総合的かつ正確に判断する必要がある。 心電図に異常がある場合は、基幹病院の循環器内科を受診することをお勧めする。