酸化ストレスは主に酸化作用、血管遺伝子発現の変化の誘導、細胞増殖の促進を介して動脈硬化を促進する。 1.酸化:血管壁での酸化ストレスはLDLを酸化し、酸化LDLを産生する。酸化LDLはマクロファージ上のスカベンジャー受容体への結合や細胞毒性によって動脈硬化を促進する。 2.血管遺伝子の発現誘導:酸化ストレスは、血管細胞接着分子-1、マクロファージ炎症性タンパク質-1、単球走化性タンパク質-1などの炎症や動脈硬化に関連する遺伝子の発現変化を誘導する。 3.細胞増殖:酸化ストレスによって産生される活性酸素種やox-LDLは平滑筋細胞やマクロファージの増殖を刺激する。 酸化ストレスと動脈硬化の関係は複雑であり、軽度の酸化ストレスにも抗動脈硬化作用がある。 酸化ストレスと動脈硬化の関係をさらに研究することで、冠動脈性心疾患などの治療標的となる可能性がある。